旅(2023年2月22日)

旅はふつう空間的なものである

どこそこからどこそこへ

ある地点から別の地点へ

一方

時間は遡れないし未来にもいけないから

時間を旅することはできない

けれども

100年前の小説を読んだり

150年前の絵画を見たりするのは

時間を旅するとは言えないだろうか

河の名まえ(2023年2月20日)

山とちがって河の名まえは公的なものだという気がする

なぜなら源から流れていくときに広い範囲を通過するのだから

これは私の河と主張できない気がする

山を持っているという話は聞いても

河を持っているという人には会ったことがない

となると

河の名まえは役所が決めるのではなかろうか

武庫川 淀川 

鴨川 桂川

きっと役所が決めたのだろう

山の名まえ(2023年2月20日)

暇人(ひまじん)なわけでもないのだが

ときおり

しょうむないことを思いつく

たとえば

日本にあるすべての山に名まえはあるのだろうか

専門家にきいてみた

答えは案の定

名まえのない山もあります

すべての山に名まえがあるのでありません

やっっぱり

山は個人所有の場合

自分で自分の山に名まえをつけたりはしないんじゃなかろうか

名まえをつけてもかまわないと思うけれど

富士山となると

これはさすがに公的な名まえだろうね

マラソン(2023年2月19日)

なになにマラソンという言い方が定着しているので

ひとつ考えてみた

読書マラソン

なーに

読書のことである

たとえば

新書1冊を読み通す時間を競う

自分相手の競争なので

お気楽そのもの

京都マラソン(2023年2月19日)

今年も2月19日に京都マラソンがおこなわれた

いや待てよ

昨年はおこなわれたのだろうか

その前の年も

コロナで中止だったのだろうか。

それはそれとして

診療所の前がマラソンコースになっている

数万人が駆け抜ける地点である

出発点からほど近いので

まだ棄権ランナーはいないはずの地点である

午後2時過ぎに付近へ行くと

人影のない無人地区のように静まり返っていた

ごみ一つなく

賑わいの四つ角 食べ歩き(2023年2月16日)

この寒さだというのに、嵐山観光は止まらないようだ。

レンタル着物を着て、大きな綿菓子を手に持ってなめながら

歩く若者たち。綿菓子を歩きながら食べるかどうかが若いかどうかの

リトマス試験紙になりそうだ。

コロッケを食べながら歩くのは結構な年の大人にもいる。

さすがにスマホを見ながら食べ歩きしている人は少ない。やはり無理なんだろう。

オール2(2023年2月16日)

この頃、気になることがある。

小学校の高学年の頃のこと。宿題をしてこなかった生徒たちは

廊下に立たされた。毎度決まって同じ面々である。私は宿題を

しなかったために廊下に立たされたことはなかった。と思う。

都合の悪いことは忘れているだけかもしれないけれど。

立たされていた生徒たちはきっとオール2とか1と2が混じった

通信簿だったろうと思う。

今頃、どこでどうやって生きているのだろうか。

賑わいの四つ角 たこ焼き(2023年2月16日)

人目で外国の人とわかる女性がたこ焼きを食べながら

四つ角を斜め横断しているのを見かけた。

昼すぎなのでおなかがすいていたのかもしれない。

はしをつかって、たこ焼きをほおばっていた。

いかにも自然で、自動車が通るのも気にしていない。

堂々たる斜め横断である。

外国の女性が一人でたこ焼きを食べながら

歩いていても誰の目にも止まらない。

すっかり風景になじんでいる。

これが日本の現実。

平和が続いて、こんな日常風景がいつまでも

見られる世の中であってほしいと思った。