ある高校文芸部の文集に
のっていた詩を思い出していた
日曜日
何かに従事するともなくさまよっていたら
ひとつの詩にたどりついた
悲しいときには鉛筆をけずろう
こんなフレーズだった
作者は実際にそうしていたのかもしれない
まねてみたら
鉛筆削り器を使うので
鉛筆が何本あっても足りなかった
そして今も鉛筆削り器を使うのだが
悲しいときには落ち葉拾いをしよう
一枚拾うたびに、羽一枚ほど
心が軽くなっていく
落ち葉は無数にあるので
悲しみ対策には十分である
樫の木は知るまい
葉っぱがこんな役にたっているとは