~レオナール・フジタに捧ぐ~
昼下がりのカフェにて
お嬢さんがふたりテーブルに着いた
メニューを渡され
真剣な顔つきで見ている
Aランチ
それとも
Bランチ
決めるまでの、真剣で、楽しい時間
どちらでも同じなのだが、
それは老人の考えというものだ
ふたりはそれぞれプロポーズされている
それもふたりから
A君
それとも
B君
決めるまでの真剣で、楽しい時間
どちらでも同じなのだが、
それは老人の考えというものだ
太陽は空の真上に輝いて
ふたりに永遠の時間を与えている