食べもの(2020年8月30日)

食べ物はきっと

ただの食べ物ではないんだろうな

これは自分の血となり肉となるもの

ありがたいものと

思って食べるなら

食べることがとても

いとおしく

大切なことと

思える

夕日が沈み(2020年8月30日)

夕日が沈み 気分が沈むころ

自分は

沈んだ気分が好きなんだと

自覚しよう

なぜなら

人は好きなことしかしないから

自覚さえあれば

沈んだ気分から離れられるのだから

ワイシャツ(2020年8月29日)

ノーアイロンワイシャツとは言わずに

形態記憶ワイシャツというらしい。

デパートのワイシャツ売り場には

たくさんの種類のワイシャツが陳列されていた。

首回りと袖丈、たっぷりタイプが

スリムタイプか。

こんな分類で棚に並べられていた。

店員さんにサイズを測ってもらい、

棚のあちこちから取り出してもらった。

ちょうど2019年の1月にユニクロで

ノーアイロンワイシャツを買っていた。

古びてきたので、買い替えしなければならなかった。

サイズが豊富なのはやはりデパートなので

来た甲斐があった。

4点を購入し、わりと重たい紙袋を

下げて、帰途についた。

帰り道、桂川の左岸沿いの道を

車で走っていると、今夜の花火の

準備をしているのが、目に入った。

もうすぐ日没の時間。

どんな花火が打ち上げられるのだろう。

靴下(2020年8月29日)

なぜか月末が近づくと

日の過ぎるのが遅く感じる

得してる気分になる

今日は土曜日、午後、にわか雨が降り始めた頃に

街中へ行くことを決めた。

前々から決めていたのだった

靴下とワイシャツを買うために。

サイズを測ってネットで買うことが

できないわけではないけれど、

電車に乗ってデパートへ行きたくなったのだった

ある父と娘(2020年8月28日)

予定日まであと1か月。

ある娘が里帰りをしている。

風呂に入っても足を洗えない。

湯上りに父が足を洗面器で洗ってやる。

おなかがおおきくなったので

自分の足の爪を切ることができない。

父が爪を切ってやっている。

靴下はいて(2020年8月28日)

寝床に入ると足元にひんやりとした空気が

流れ込み、眠りにつけない夜が

続いていた。

風がどこからはいってくるだろう。

エアコンのスイッチは切っている。

わかった。

足が冷えを感じているのだ。

靴下をはこう。

思い出した。

亡妻は眠るとき、靴下をはいていた。

徳島へ(2020年8月27日)

私が詩を発表している同人誌があって

本部は徳島県阿南市にある。

逆光というのが同人誌の名前だ。

今度は別の団体に入れてもらえることになった。

徳島現代詩協会という団体である。

こちらにはとくに名前はないようだ。

本州と四国を結ぶルートは3つ。

その中で徳島は淡路島を経由する道路である。

もし鉄道が敷かれていたら、

JR山陽本線の枝分かれとして

徳島へつながっていたら、

どれほど便利だったことだろう。

税理士さんと打ち合わせ(2020年8月27日)

だいたい、毎月、月末になると

税理士さんと打ち合わせをしている。

お互い、マスクをつけての話し合い。

それにしても

耳が痛い、と言う。

ヒモの長さがちょっとでも短いと

痛くでたまらんです、と言うのだ。

ヒモを長くする作り変えなんて

簡単にできそうに思うのだが、

実際にはどうするのだろう。

それより、相当個人差が

あるはずだから

ヒモの長さでマスクが何種類があっても

よさそうなのに。

北海道開拓記念館(2020年6月18日)

北海道にしては暑い夏の日

神戸から来た両親と北海道開拓記念館に行った

園内を一通り見て歩き

ベンチで一休みしていると

園内を回遊する馬車が通りかかった。

ろばが引いていた。

「ろばがかわいそうやな」

父が言った

ろばが馬車を引くのはあたりまえに

見える光景だった。

動物愛護などには何の関心もない父だった