4月24日に投票日を迎えるフランス大統領選挙
一人の候補をマカロンという
この人物は高校時代に教わった女性教師が妻である
年の差は20歳
おぼえている人はいるだろうか
今を去る40数年前
ある女性高校教師が教え子の高校生と恋に落ちた
フランス全土にこの教師を非難する声が渦巻き
女性はとうとう自死したのだった
フランスは学んだに違いない
自分たちが誤っていたことを
マクロンがテレビ画面に写されると
その亡くなった女性教師を
私は思わずにはいられない
4月24日に投票日を迎えるフランス大統領選挙
一人の候補をマカロンという
この人物は高校時代に教わった女性教師が妻である
年の差は20歳
おぼえている人はいるだろうか
今を去る40数年前
ある女性高校教師が教え子の高校生と恋に落ちた
フランス全土にこの教師を非難する声が渦巻き
女性はとうとう自死したのだった
フランスは学んだに違いない
自分たちが誤っていたことを
マクロンがテレビ画面に写されると
その亡くなった女性教師を
私は思わずにはいられない
山のいただき近くの川の始まり
木陰に咲く花々
人知れず咲く花が好きだった男は
人に知られず息をひきとった
桜が咲いているわけもなく
鳥が悲しい歌を歌っているわけでもない
季節のありふれた一日の終わる頃
最後の息をした
誰一人その死を知る者はなく
もちろん誰一人その死を悲しむ者もいない
男は類まれな長寿のために
子も孫も先に逝ったのだった
去る年 手のひらに載るほどの
春愁は
空いっぱいに広がった今年
もはや春愁の下に生きている
わずか70キロメートル西方に
その中学校はあり
鉄道乗車では70分の時間なのだが
学んだ時空は半世紀も前のこと
すでに歴史的時間である
盲亀の浮木 うどんげの花
と教えられ今また心打たれる
広い広い海に盲目の亀が深くもぐり泳ぐ
100年に一度海上に顔をのぞかせ
そこへ大海原を漂ってきた一本の朽木
朽木にうがたれた穴に盲目の亀が首をつっこむ
その稀なこと
我らが命はそうしたもの
そのように稀なこと
うどんげの花は3000年に一度開花する
見る機会はまれに訪れるだけ
我ら凡夫は凡夫のままに生きてきた
さようならば
凡夫は凡夫のままに生涯を全うすべし
今さら
仏の道には踏み込まず
煩悩にまみれたまま
最後まで凡夫として
歩きとおせ
電車はスピードをあげ
車窓の景色は流れるように去っていく
去っていく
日本の景色もまた
日本茶の去り様は激しい
あと10年を持ちこたえるかどうか
急須のないうちが当たり前になり
茶はコンビニ、スーパーで買うものに変わった
危うし
宇治茶
危うし
日本茶
昭和20年1月3日に始まり
8月15日直前まで8か月にわたり
阪神間は計128回の空襲に耐え抜いた
神戸西部は焼失家屋15万
死者8841名 負傷者15万
わが母の家は全焼家屋の一つであった
生きていただけまし
としか言いようのない惨状であった
「家が燃えるほど悲しいことはない」
何度も繰り返し聞かされた母の言葉であった
3月17日絨毯爆撃の夜
遠く京都高射砲部隊により
B29アシッドテスト1機が撃墜された