寒さに耐えて

珍しくかぜをひいてしまった。せきは出るし、体がだるい。頭はぼんやり。気力がなんとなくいつもよりなくなっている。それなのに食欲だけはふだんと変わらない。りんごがおいしい。しみじみとおいしい。

雪をかぶった嵐山

 夜中に雪が降った。朝、嵐山をうっすらと白く染めていた。日が昇るとあっけなく融けていく。寒さが頂点へ向かって増していく。寒さに体がなれるのは数日遅れだ。その頃にはさらに寒さが強まっていくのだ。

平成25年 迎春

迎春という字を見ると、鯨春と言う字を連想してしまう。鯨はげいと読むし、意味はくじらである。くじらの春というのも新春にあんがいふさわしいような気がする。こんなふうに思うのは、他には誰もいなくて、きっと自分ひとりだけだと思うけれど。迎春と書かれた文字を年賀状に見るたびに、町のあちこちの商店にかかげられたこの文字を見るたびに、くじらが海を泳ぐ姿を想像してほほえましい気分になった。

もし今、干支を作りかえるとしたら、どんなのがいいだろうか? 気まぐれに考えてみた。

 鯨 クジラ
 猫 ネコ
 犬 イヌ
 鳥 トリ
 白黒熊 パンダ
 象 ぞう
 蛇 ヘビ
 猿 チンパンジー
 梟 フクロウ
 海豚 イルカ
 虎 トラ
 龍 タツ

以上、新干支物語である。