手術のあとに

診療所の仕事が終わって、急いで、夕食をとり、提携先の診療所へ向かう。予定されている帝王切開の手術があり、手伝いをしに行ったのだった。

  2200グラムのやや小柄な女の子が生まれた。 生まれて力いっぱい泣いた。

  予定どおり、2時間きっかりで手術が終わり、なんだかうきうきした気分になって、診療所をあとにした。帰り道、マクドナルドの前を通る。今夜は写真にとってみた。

 前を通るだけで、中には入らない。くつろぐなら、うちで入浴するに限る。何となく、心ひかれるものがあった。

  ところで、この店にはドライブ・スルーがある。この語感が好きになれない。ドライで間をおくと、後半はブスルーになってしまう。このブスルーという音がどうも気に入らないのだった。ネイティヴなら、トゥライプ・トゥルーと発音するのだろうか? それともトゥラィ・プトゥルーなのだろうか?

梅雨初日

天気予報によると、きょう、6月2日、近畿、東海は梅雨入りした。
夕方からだんだん雨脚が強くなり、もうすぐ日付が変わる午後11時、豪雨の様相を帯びてきた。もし雨の降り方を監視している天の司令室があるとすると、きっと、こんな会話をしているだろう。

司令官A:
「初日からいい仕事をしているね」
司令官B: 「本当だ。去年の6月、あいつは怠けていた。それに比べると、今年はやけに働くね」
A: 「これくらいしっかり働いてくれたら、水不足の心配はないだろう」
B: 「去年の梅雨担当者と同じかね?」
A: 「同じだよ。去年は7月後半にまとめて働いただけだった。今年だって、今の働きぶりを続けられるかどうか・・・」
B: 「まあ、先のことはわからない。ともかく、たった今は Good job ! 」

小さな悩み 大きな幸運

一日が過ぎてふりかえれば、幸運も不運もともにいくつもあるものだ。きょうの幸運ひとつを思い出してみた。

 ここのところ、何年も悩んでいることがあった。それは古紙回収である。月に1回、古紙回収車が町内にやってくる。月初めの月曜日と決められている。「古紙回収ステーション」とその日だけ立札が立てられる場所まで運ぶ。自宅からちょうど50メートルほどの距離がある。新聞や段ボール、雑誌を束ねておいて、運搬する。重さが相当あるので、乗用車にのせて、「古紙回収ステーション」に向かう。

 だんだん年齢をとってきたら、こんなに重いものをクルマに積んで、またおろしてという作業がいつかできなくなる。いったいどうしょう? ときどき思い出しては悩むのだった。いっそ、新聞を燃えるゴミに出してしまおうか? 台車を購入するのがいいだろうか?町中で偶然見かけた回収車に「うちのあたりにもきてもらえないだろうか?」と談判もしてみた。解決策がないまま、年月がすぎていた。
 
 きょうはたまたま古紙回収車の来る日だった。いつものように運搬し、やれやれという顔つきで戻ろうとした。そのとき、古紙回収車が到着して、運転手が話しかけてきた。
 「どこから持ってくるの?」
 「4軒ほど向こうからです」
 「通りに面しているの?」
 「そうです」
 「それなら、うちの前に置いとくといいよ。運んでやるから」
こんなやり取りをした。

 あっさりと悩みは解決してしまった。

鮎の和菓子

亀屋友永という菓子店で鮎の和菓子を見つけた。保津鮎という名前がついている。写真にとってみた。上側は袋に入っているもので、下側は袋から出したもの。

中は羽二重餅のように、白くて甘い。外側はしっかりとかみごたえがある。

保津川とは桂川のことで、桂川にかかる橋が渡月橋だ。鮎釣りのできる川である。そういうわけで、保津鮎と名前がつけられたのだろう。値段はちなみに210円だった。午後3時、一番眠たくなる時間に、日本茶ではなくて、コーヒーを飲みながら食べた。

6月の空

今年の夏至は6月21日で、土曜日にあたる。空がいつまでも青く、青さの中に夕焼けが浮かび上がり、やがて、深い青に沈んでいく。そんな空の変化が晴れていれば、見ることができる。

 5月31日、午前中の雨があがった日の夕方に、西の空を写真にとった。まだ夏至まではだいぶ日にちがある。

京都の菓子の暦によると、5月は鮎、6月は水無月とされている。鮎はあゆのかっこうをしていて、タイ焼きに似ているのではないかと思っている。まだ食べたことがない。水無月はみなづきと読み、小豆のお菓子である。昨年6月以来、見たことがないので、忘れてしまった。

アスリート・フット

 爪水虫と言う名前の病気がある。足の水虫を長いあいだ放置しておくと、爪にまで水虫菌が入るようになる。それが爪水虫だ。最初は爪の色が濁ってくる。そのうち、黄色になってくる。さらに時間がたつと、両側の皮膚にくいこんでいく。まき爪である。こうなると切ることもむずかしくなる。

 水虫くらいと放置しておくと、爪水虫からさらに足がくさっていく病気になる。それがえそである。

 英語ではアスリート・フットという。運動する人たちが、着がえのときに、はだしで踏むマットや床から菌をもらってうつるから、こういうのだそうだ。

 ここに書いたことは最近、皮膚科医から教わったことで、印象的だった。実例を写真で見せたいところだけれども、まだモデルが登場しないので、のせられない。いつかモデルが現われたら、のせてみようかと思っている。